2008年8月24日日曜日

手術

「背中側から行うもの」と「首ののど側から行うもの」と大きく分けて2つがあります。首の背中側から行われる手術は、椎弓形成術が最もよく行われるます。椎弓形成術は、首の後方から切開して行います。椎弓を切り離した後、椎弓のとがった部分の一部を移植して、脊柱管を広げていきます。
首ののど側から行われる手術は、椎弓形成術が行えないとき、骨化の範囲が狭いときや骨化した靭帯が飛び出してる場合に首ののど側から手術を行います。代表的な方法は、「骨化摘出術」と「浮上術」です。骨化摘出術は、脊髄や脊髄を包む膜を傷つけやすいため、浮上術での手術が多いです。
浮上術は、骨化した靭帯の手前にある椎体を摘出し、骨化した靭帯を薄く削ります。髄液の水圧によって椎体側へ押し出されて、圧迫が取り除かれるようにします。骨化摘出術は、椎体と一緒に骨化した靭帯すべてを削り取る手術です。

2008年7月24日木曜日

首の痛みなどある時の治療法

首の痛みなど自覚症状がない場合には特に治療に必要はありません。首の痛みなど症状が出ても、首の痛みや肩が凝ったり手が少ししびれたりする程度でしたら、痛み止めを塗ったり、ビタミン剤などを飲むだけで十分です。神経の圧迫を和らげる為に、病院で首を軽く引っ張ってもらうのも良いでしょう。いずれにしろ首の痛みなどが軽症の場合は、手術の必要はありません。しかし、足や手がマヒして動かなくなるほどの重症の場合には手術を必要としますが、あまり多くありません。

2008年6月24日火曜日

首の痛みがある骨化症の原因

頚椎後縦靭帯骨化症は、女性より男性に多く、40歳代後半以降の年代に首の痛みや脊髄症状があらわれるのが多いようです。成人の約3?5%が患者と考えられ、約2万人が首の痛みや脊髄症状のための治療を日本では受けています。靭帯の骨化が起こるかはっきりしていませんが、遺伝的な要因が関係しているようです。糖尿病との関係も考えられていて患者さんの6?7割に、血糖値が高くなる「耐糖能異常」がみられます。発症する人が多い要因として日本人には生まれつき脊柱管が狭い人が多いことだともいわれています。

2008年5月24日土曜日

首の痛みを伴う症状

首と肩が凝ったり、又首が痛くなったり指の先が少ししびれたりするのがほとんどです。病院にくる患者さんも首や肩の痛みを訴え手来る人が多いです。骨化があっても首などの痛みなどの自覚症状がない人もかなりいます。ただ、神経が強く圧迫されるようになると骨化が進んでくると首の痛みだけでなく、尿がうまく出なくなったり、歩けなくなったり、手が動かなくなったりなどの障害が出てきます。

2008年4月24日木曜日

首の痛みと頚椎後縦靱帯骨化症とは

頸椎というのは首の骨のことです。首の骨は7個で出来ていて、その首の骨の中に脊柱管という穴が開いています。その首の骨の中の脊柱管という穴の中には、脊髄という神経の束と、骨と骨をつなぐスジが通っています。これが骨のように硬くなる病気を頸椎後縦靱帯骨化症といいます。 後縦靱帯が骨化すると、脊柱管が狭くなり、骨化したスジが脊髄を圧迫するようになります。神経が圧迫されるので、様々な障害が起こって来ます。普通は40歳代以上の人にみられる病気です。比較的最近になって分かった病気で、日本では1960年に最初の症例が報告されています。